Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

O.スウィトナー:交響曲-ハイドンNo.88、ブラームスNo.4(ライヴ)  

O.スウィトナーのライブ盤が魅力、ということで、これまで2つ取り上げましたが、
モーツァルト 交響曲 No.39-41 N響ライヴ
ブラームス 交響曲第1番(ライヴ)
今回はハイドン交響曲第88番とブラームス交響曲第4番の入ったライヴCD-Rを見つけた。オケはSKB、数少ないスウィトナーのハイドンがまず興味深い、いずれも1981年6月の同演奏会の録音でたぶん放送用でしょう。聴き馴れたD.シャルプラッテンやDENONのセッション録音のサウンドとは異なり、オンマイク的で、渋く厚みを帯びた録音がD.G風で、いつもと違った趣きで聴けるのが面白い。

sui bra sym4b
オットマール・スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン
1981年6月 ライヴ録音


まず、ハイドンの88番、第一楽章序奏はレガートで速めにさらりと行く、この録音の特徴か、vn群の個々の音が聴こえてくるようで、一人一人の味わいが重なって聴こえるようだ。主部は程良い快速で、しなやかな感覚を通す、提示部の反復を省略し、展開部の充実感に早く運ぶのは効果的かもしれない、再現部もテンポを少し巻きつつ終わる。第二楽章、旋律美の楽章だが、あまり引きずらず爽快にまとめる、ffも大袈裟にしない。気品に満ちたメヌエットもこの曲の人気の要素だろう、きりっと引き締めた演奏がいい。充実の終楽章、強弱の対比をつけ、展開部は意外なtimpの強打で入り、深みを持たせる、終結に入る前に溜めを置き、加速して輝かしく終わる。88番はスウィトナーお気に入りの曲だそうだ。

次はブラームス4番、'86年セッション録音のD.シャルプラッテン盤との比較も楽しみだったが、これは大いにあるv
sui bra sym4
D.シャルプラッテン盤、1986年、セッション録音

清涼な響きでまとめながら、核心に迫ったところで灼熱のエネルギーを放つ、というスウィトナーらしさは同じだが、ライヴでは異なる作戦で攻めてくるようだ。
第一楽章の開始は86年盤ではさらりと枯淡の表情で入るが当盤はヴィブラート効かせ、じわっと躊躇うような入り、これで引き付ける、主部を整然と進め、終結に入るところで一旦テンポを落とし、徐々に徐々に加速していくのがじつにいい、フルトヴェングラーの危ない加速より上手い手法だ。
第二楽章で印象的なのが、88小節からの弦楽の聴かせどころ、これを厚い響きにせず、ぐっと控えながら充実感たっぷりの美音で奏でるところ、これは聴いてみてくださいとしか言いようがない。
第三楽章はかなり快速、ギビギビと快進撃、痛快な終結。
終楽章、パッサカリアはブラスによる主題提示は普通だが、次からが異様なほどじっくりしたテンポで、長い溜めを入れて行くような様相で引き付けていく、穏やかな中間部が終り、ブラスによる主題の再現のあと、
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132小節からのffは予測どおり、セッション盤を「非常に強い」とするなら当盤は「猛烈な」になるだろう。ここからはテンポアップ、timpは爆音を放ち、白熱のまま終結に向かう。
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