Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

リュート弦の選定  

ヴァイオリン属やギターの弦は何線(弦)用の弦として作られますが、リュート弦の場合、そうした区別がなく、メーカーはとにかく細いのから太いのまで細かく弦を用意して、ユーザーが自分の楽器に合うものを選びます。リュートは弦長やコースの数も様々、番外コースが長く伸びた楽器もあり、標準セットを組めない事情があります。
選定は楽器にどれだけのテンションで張るか、に始まり、計算表を使ってどの太さの弦になるかを求めます。当然その楽器の弦長、ピッチが計算に入ります。私の場合計算式をエクセルに入れた表で求めます。
張力計算式
計算表

裸のガット弦ならその太さだけでわかりますが、巻弦や金属線を巻いたガット弦など外径ではわからないものがあります、大抵のメーカーはこの弦は裸のガット弦の径何mmに相当するという意味の品番をつけるのでわかりやすいです。
因みにこの弦はガットに銅線を螺旋巻きにしたタイプです、
gimp gut
1.50mmと表示されていますが、実際はそれより細く、裸ガットの1.50mmと同質量になるという意味です。計算表の答えもすべて裸ガットの直径として出します。

計算結果は目安として、適宜加減して判断、手元にない弦は取り寄せます、こちらが間違えて注文したり、メーカーさんによってはパッケージの表示と中身が違っていたり、といろいろ大変ですが^^;
最近はドイツのWさんのショップに注文します、今は国際郵便の追跡をネットで見られるので、助かります。

しかし、どんな弦を使おうと、聴き手が求めるのは演奏そのもので、使っている弦のことなど気にもしないでしょう;弾き手側のこだわりに過ぎないかも^^;
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category: リュート

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コメント

音の太さと弦の太さの関係は?

音の太さと弦の太さの関係ってリュートではどうなんですかね?
同じピッチで同素材の弦だと弦が太いならテンションが高くなり華やかで元気いい?な感じになったりするじゃないですか、、

弦を変えてピッチを変えて、天候も関わりってパラメータが多いですよね。音がぼやけず、調和のある太く美しい輝きは何処にと探求しながら市販品のセットを結局そのままを試してるだけですけれどね笑。

和音好き #- | URL
2015/09/18 15:17 | edit

和音好きさん こんばんは

リュートはまず楽器の強度からして、合計テンションは何十kg以下、と上限値を決めざるを得ません;その範囲内で1コースはちょっと強めにしようとか、他の弦を緩めにしようとか配分します。特にバロックリュートはできるだけ弦を細く、緩く張って弾く方向で、音楽もそういう語り口だと思います。緩くなった分、装飾的な弾き方を多く行うことになりますね;

michael #xNtCea2Y | URL
2015/09/18 20:02 | edit

なるほど!

上限値(楽器のために)という制約のある中、音のバランスを取り表現していこうとする姿勢は規範を大切にするまさにとっても「クラシック」な感じがしますね。
宮大工でも、総持ちという考えがあるらしく、不揃いで癖のある木材もそれぞれの個性を生かして組み建築強度を上げるそうです。弦を考えるだけでもリュートはモダンギターよりずっとそんなニュアンスがありますね。

和音好き #- | URL
2015/09/19 17:15 | edit

総持ち

これは演奏にも当てはまりそうですね、ギター、リュート含め、どんな楽器もよく鳴るところと、鳴り辛いところとあります。その特徴を踏まえて表現に活かし、音楽を自然な息づかいにする、宮大工ならぬ、演奏家の技ですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2015/09/20 17:04 | edit

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