Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

E.ブロンツィ:ハイドン&ヴラニツキー チェロ協奏曲集  

音盤レビューがご無沙汰になってしまった^^;ちょっと興味深い新盤です。
イタリアの俊英、エンリーコ・ブロンツィ(vcと指揮)、パドヴァ・エ・ヴェネトOによる、ハイドンのvc協奏曲2曲とP.ヴラニツキーのvc協奏曲をカップリングした1枚、この取り合わせが気に入ってしまった、録音は2013年、パドヴァ、ポリーニ音楽堂。
ジャケットも品がいいですね。
hay wra vc con

ハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
ちょっと前までハイドンのvc協奏曲は第2番が良い、と2番を優先的に聴いてきたが、前期古典派の作風の第1番のほうが、まず聴いてみたい曲になってきた。ハイドン30歳頃の作品で、第一楽章を聴くと、あのオルガン協奏曲第1番と主題が近似したところがある。ブロンツィの演奏はあまり張りつめず、滑らかな中にくっきりと引き締め、直接声で歌うような感覚が良い、ぐっとppに引いて、じわりとcresc.する表現が引き付ける。
第二楽章はこの時期らしい静謐な音楽、バックのオケがpで奏でる中、vcがcresc.で現れ、ソロが始まる、この楽章に相応しい入りである。
そして、ハイドンの快活さが詰まったような終楽章が最高、ブロンツィは快速に緻密にかっちり決めるv

パウル・ヴラニツキー チェロ協奏曲ニ長調 op.27
次は最近注目しているP.ヴラニツキーのチェロ協奏曲、ハイドンのベーシックなオケ編成に対し、こちらはfl、fag、trp、timpが加わったオケとなる、期待どおりというかこの時期らしく、協奏曲は前奏部が長くシンフォニックに楽しませる、あのフンメルのtrp協奏曲をイメージすれば近い、良い意味で派手に、ちょっと灰汁の効いたヴラニツキーらしさにハメられる^^ハイドンとは違う意味での健康美(ハイドンもtrp協奏曲を書いた頃にvc協奏曲を書いたら近い感じだったかも?)、vcソロは元気な中にも細やかで一流の味わいをもっている。また旋律の趣味にやはりJ.M.クラウスと共通語のようなところがある、堂々たる第一楽章。
第二楽章、ここではハイドンに引けをとらない旋律趣味の良さを聴かせ、逆に言えば安心して心地よく聴き流してしまう。
終楽章、vcのソロが頭から入り、リズムを掴むのが難しそうな素早いシンコペーションがあったり、技巧を聴かせる楽章、オケの元気な押し出しとvcソロの切れ味、また木管も巧みに絡んできて楽しませる、全楽章なかなかの逸品。

ハイドン チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
最後はハイドンの第2番で締める、やはりこの曲は普遍の輝きに満ちていて、一片の不足も感じない。ブロンツィの演奏は第1番と同様の語り口で申し分ない、特異な拘りもなく自然で現代第一線の感覚。
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category: 古典派

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