熱水噴出孔 
2015/09/29 Tue. 23:34 [edit]

太古の地球に生れた最初の微生物は酸素呼吸をしない嫌気性細菌だった、これは今も熱水噴出孔付近に大量に生息する、その後、海面付近に光合成をする生命が発生、これが長い時をかけてCO2を取り込み、地球を酸素の惑星にしていった。そこでより活発に動ける酸素呼吸の生物が登場、絶好の環境のもと、植物と動物が共存、現在の豊かな生態系が拡がった。
深海の熱水噴出孔の生物群には嫌気性生物も居るが、その他のエビやカニ、魚類、貝類、イソギンチャクの仲間などは、先祖をたどれば、浅い海の太陽光と酸素呼吸に依存していた生物であり、それらが暗い熱水噴出孔付近に暮らす生物へと特化したものと言える。
今、地球外(太陽系内)の生命探査が行われつつあるが、木星のエウロパや土星のエンケラドゥスには氷の下に液体の水があり、有機物もあるらしく、地球の深海のような熱水噴出孔が潮汐力による熱であるかもしれない、そこに太陽光に依存しない生物群がいるかもしれない?

エウロパ
という考えらしいが、少なくとも豊かな生態系というのは想像しがたい。光合成生物なしで、何らかの酸素供給源があれば別だが。
単純な(とは言っても生命は複雑)嫌気性細菌くらいなら、もしかしたら?とも思えるが;

エンケラドゥス
しかし、ごく原始的な生物でも、居ると居ないでは大違い!居れば生物学の大転回となる。
category: 科学・自然・雑学
« ESTIL CONCERTANT:ハイドン ロンドン・トリオほか
スーパームーン9/28 »
コメント
代謝して循環してるんですね色々と。
電気をそのままエネルギーとして利用して生きる鉄酸化細菌なるツワモノもいるそうですね!
広い意味で人も体内では利用はしてますけど、外からの電気を代謝に使うってそんな奴はおれへんやろ、、、ってリハビリなどの医療機器で人も使ってますね笑。
和音好き #- | URL
2015/09/29 23:44 | edit
和音好きさん こんばんは
ほかに熱水の中でも煮えてしまわない生物、氷点下の氷の中で、周囲の氷を溶かしつつ生きている微生物、あとクマムシでしたか真空中でも死なない生物、過酷な環境に特化したツワモノがいますね(笑)、しかし、こういう環境下でいきなり生命が発生するのか?先祖は恵まれた環境で生まれ、今の環境に特化してきたのか?そういう疑問もあります;
michael #xNtCea2Y | URL
2015/09/30 00:20 | edit
極端はチャンス?
極端な環境だからエネルギーギャップが多いために代謝がみいだしやすいのでしょうか?発生には謎が多いですね。
ヒトの場合、過酷な自然環境で生活している民族のルーツは、氷河期などや大昔の大陸間の民族大移動で冒険せざる負えなくなったのは争いに負けて環境の良い「その場」にとどまることが出来なくなった「弱者」ではないかと冒険家の関野吉晴さんは仮説を立ててますよ。何故ならそういった民族は大抵小柄で力なく運動能力など大陸のヒトより明らかに劣っているそうです。関野さんは実際に会っているのですから凄いですよね。
フロンティア開拓者は捨て身の命懸けの、か弱い小さき存在でたまたま生き残れたものなのでしょうね。熱水で煮えないエビからしてみたら、どうしてヒトは冷凍焼けしないの?って言われるかもしれませんね笑。
和音好き #- | URL
2015/09/30 16:06 | edit
進化・特化の過程?
沸点を越えても煮えないタンパク質、零下でも凍らない不凍液を持った生物、棲みやすい場を追われての結果だろうと思いますが、ある日突然では無理でしょうね、どういうプロセスで進化していったのか、そのように進化できる素質?も生命発生と同じくらい不思議です。
生物は何らかの化学反応エネルギーが必要ですが、酸素呼吸は効率良いので、生物は活発、進化も早そうです。嫌気性生物しかいなかったら、何億年たっても微生物だけだったかもしれませんね。
また生命を育む液体は"水"が一番好都合に思えます、窒素やメタンも液体になる温度域はありますが・・もしここに生命がいたら、地球は熱すぎると言うでしょう^^;
michael #xNtCea2Y | URL
2015/09/30 20:43 | edit
こんばんは♪
深海の噴出口、初めて見ましたΣ(゚Д゚)
真っ暗なのに、鮮やかな色の生物が多いですね~
今度こそ、本物の潜水艦に乗ってみたいです(*´∇`*)
吉瀬 弥恵子 #- | URL
2015/10/02 00:27 | edit
吉瀬さん こんばんは
チューブワームの赤い色は我々の血と同じヘモグロビンだそうで、暗い深海でも酸素←植物←太陽、の繋がりはあるんですね。
日本のしんかい6500なら、6500m潜れますし、窓の見渡しも良さそうです^^v
| h o m e |