Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

フェシュテティーチSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲Op.17より  

20世紀中頃までの古典派演奏といえば、当時の演奏習慣というか、とにかく優しく膨よかに、何を聴いてもワンパターンに聴こえた。ハイドンのSQもしかり、それぞれの楽章が持っている特徴も、穏やかに丸めたような演奏だった。そんな全て同じ味付けのような演奏で全集の録音があっても今や退屈極まりない;現代では良い意味でソリッドに曲の魅力を捉えた演奏が多くなり、ハイドンなど一段と楽しめるようになった。フェシュテティーチSQの全集録音は現在ある中では最も好ましい全集と思える。

今日はハイドンのSQで作品17より、これらも6曲がセットになっているが、交響曲で言えば第44、45番などが書かれた疾風怒涛期、1771年の作品で「太陽四重奏曲」が書かれる直前。

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第6番ニ長調を除いて、全般に第一楽章はモデラートと、急速ではなく、1st vnが主導するメロディアスな楽章が多く、ソナタ形式でもさほど緊密な展開部を持っていない、緩抒楽章、メヌエットもいつもの手腕といったところ。終楽章は短いが圧縮された充実感が聴かれる。
ほか、第5番ト長調の緩抒楽章で1st vnのレシタティーボがあるのが印象的、
当演奏で良かったのがこの第5番の終楽章、プレストどおりのテンポで、キリっと切り立てる、
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譜例の37小節、1st vnに対し、2nd vnとvcが平行してカノンになるが、vcにも楽譜にはないトリルを鋭く入れ、vcの底力で一段と活気付いて聴こえる、これも良い意味でガチっとくるソリッドな効果。(単に誤植でtr記号が抜けているだけかもしれない?;)

6曲中一番の出来はやはり第6番か、第一楽章の快活さがいい、vcやvaがやや武骨にリズムを押し出すが、フェシュテティーチSQの行き過ぎではない切り立てぶりが良い。
第一楽章に対し、第二楽章のメヌエットが一際優美な感覚、装飾的な動きで引き付ける。
第三楽章は1st vnがソロのコンチェルト風か、
終楽章、アレグロはフーガで書かれた申し分なしの楽章、意外なフレーズを入れて変化をもたせ、展開部も見事で、次の「太陽四重奏曲」を予感させる。
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category: F.J.ハイドン

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