Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

クイケンSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲Op.76-5  

ハイドンのSQ、作品76は「皇帝」「五度」「日の出」を含む傑作群で、この中で第5番ニ長調は目立たないかもしれないが、自らも楽器の達者な音楽通が満足しそうな、小粒でピリリとした傑作、クイケンSQの演奏で聴きます。

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第一楽章、テーマは平穏な楽章かと思わせて、さにあらず、反復箇所がないため、短めの楽章だが、内容の素晴らしさに驚く、
アレグレットで始まるテーマ、1~8小節に対し、9~16小節は反復的内容だが、ハイドンは装飾を入れたヴァージョンのように書いている、
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この時代の洗練された装飾法の模範のようで貴重な資料にも思える。
29小節からニ短調になり、対位法的な変奏となる、41小節から突如エネルギッシュになって迫る、vcの活躍が目立ち、パッセージの切れが痛快、ふたたび始めのテーマに戻るが、ここでさらに見事な装飾の発展パターンが聴ける!
76小節からアレグロに変わり、対位法の軽快な掛け合いを見せて終わる。
第二楽章はラルゴ、カンタービレ、やはり反復箇所がなく、静謐な感覚で通されるが転調の気分の移ろいが深い、ここはクイケンSQの清涼な響きが一段と良い。
メヌエットはリズムのアクセント位置をずらしていき、コケてしまいそうで面白い、トリオはニ短調になるが、どこか本気さがなく、ユーモラスに聴こえる。唯一、反復のある楽章。
終楽章、プレスト、この楽章も反復記号がなく、楽譜を突き進む、スタッカーティシモの付いた始まりが急速なスタートの助走のようで、主に1st vnが駆け抜け、内声やバスが派手にリズムを刻む、
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概ねホモフォニックで凝った技法はほとんどないが、多重フーガの終楽章にも負けない、シンフォニックな聴き応えがある。
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category: F.J.ハイドン

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