Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

あらためて、バスライダー問題?  

バスライダーとは・・ベース楽器を担いだバイク乗りじゃないです^^;

リュートの歴史は音楽の変遷とともに弦の数が増加する歴史でもありました、最後のバロックリュートは13コース、しかしペグボックスに弦が収まる限界は11コースまででしょう、さらにこのペグボックス上にバスライダーなる糸巻きを追加した13コースが今日もよく製作される構造です、バスライダーは①ペグボックス上に簡単に平面接着されたもの②切り込みを入れたうえで接着、接合強度を上げたもの、また③ペグボックスとバスライダーの内側面を一体で切り出して、ピースを重ねて仕上げたもの等々、ちなみに今、修理中なのは③のタイプです。
しかし、正面から見ると、指板の外に位置する12、13コースはテンションに対し、下支えが弱いことに変わりなく、ペグボックスに負担をかけた偏心モーメントの状態です;
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所詮、バスライダーというのは11コースluteを簡易に13コース化する、付焼刃的構造に思えます、弦もかなり緩く張る前提だったでしょう。これを歴史的に正しい構造だと拘って再現する必要もないように思えます、世界中のlute奏者がいつも心配している箇所では?

かつてN.イエペスが使ったヤコブや、O.M.ドンボアが使ったニコの14コースlute、これらは短めのダッチヘッドと言えましょうか、
ダッチヘッド
ネックの低音側が少し延長され、そこに小さなペグボックスが設けてある、これらは14コース仕様ですが、13コースならもっと短く簡略になるでしょう、ペグボックス上ではなく、ネック部が下支えなので強度も安心かも、スワンネックのような長い弦の響きを求めなければ、こんな構造が良いのではないかと思います。
ニョキっと長すぎるダッチヘッドはまた壊れやすそうで姿も好きじゃないですが;
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category: リュート

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コメント

詳細な続報解説で、ありがとうございます。

そうなんですよね。本当は、力の合力が、ネックのできるだけ中心に寄るようにすれば、安定するのでしょうけど、焼き付刃的な処置ですね。

ダッチタイプのリュートで、あとから取りつけたのではなく、1つのエボニー材を削り出して、低音弦側の細工をしたものを見たことがあります。
貴重なエボニー材を贅沢に段切り状に削り出すのは、相当に贅沢な使い方ですが、接着して段切り状部材を取りつけるよりかは、いいのかな?と思いました。

個人的には、ペグボックスに切込みを入れて、さらにバスライダーの側面の垂れ壁と長手方向の面の2面で接着するやり方が、がっちりしてるように思います。

白クマ #lyz9ZiVE | URL
2015/11/18 10:15 | edit

白クマ さん こんばんは

ダッチタイプはネックにほぼ直接に力が掛かるようで、たぶん安定的でしょうね。
ペグボックスの側板に強固に接着する方法はいろいろ工夫が考えられますが、ペグボックスそのものが強固な土台じゃないのがやはり問題かなと思います・・
また懲りずに続編を書きます^^;

michael #xNtCea2Y | URL
2015/11/18 23:56 | edit

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