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D.R.デイヴィス:ハイドン交響曲No.88~90  

D.R.デイヴィスのハイドン交響曲全集、今日は後期へ飛んで、CD30のNo.88~90、パリセットとロンドンセットの間にくる、完成期といえる作品です。
この3曲もライヴ録音で、意外にデイヴィスのテンポはいずれも聴き慣れた標準くらい、しかし群を抜いた名演と言える、これは単独盤でも価値があるでしょう。

hay sym cd30
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、シュトゥットガルト室内O. 

No.88 G-dur
親しみやすい名曲としてお馴染みの逸品、
第一楽章は付点をもつ序奏で始まるが、デイヴィスは粘らずさらりと爽快、主部へ入る、簡潔で親しみやすい主題が良く、チャーミングな楽章が人気なのだろう、timpは使われず流麗、快調さに徹している。また、管楽器の用い方が巧みになってくる。
第二楽章、温もりのある優美な主題の変奏曲、ここでtimpが用いられ、壮大な響きを演じる、そのあと管楽器単独で奏でられるハーモニーとの対比が良い。
メヌエット、きりっとした気品を帯びた主題でtimpの打音が引き締める、ここではナチュラルtrpの響きも痛快。トリオは低音のドローンに乗った民族音楽の雰囲気。
終楽章、快活で展開部が見事な傑作、オペラのエンディングのような華々しい終わり方も人気曲の要素か。

No.89 F-dur
第一楽章、動機が「証城寺の狸囃子」の始めと同じで有名?^^しかしこの楽章もNo.88同様、快調な魅力を持つ、展開部は陽気な主題を一変させ、劇的な深さで包み込む、どこからが再現部なのかわからないほど、引き込んで終わる。
第二楽章、三部形式、歌唱的なチャーミングな主題を聴かせ、ドラティックな中間部がすばらしい。
メヌエット、管楽器が活躍し、きっぱりと簡潔な味わいが魅力。トリオはワルツ風になる、ちなみにA.フィッシャー盤はウィンナワルツ風だった^^
終楽章、どこか祝宴的な雰囲気が楽しい。展開部はそれをひきずりながらも、深い魅力を聴かせる。

No.90 C-dur
3曲中個人的には最も気に入っている、
第一楽章、序奏は総奏で力強い始まり、序奏内で主部の第一主題をすでに示すのが珍しい、主部は壮大な第一主題と木管が奏でる爽快な第二主題が対比をなす、展開部は第一主題がデリケートに引き付けて始まるのじつにいい、内容は期待どおり。
第二楽章、アンダンテ、穏やかな二つの主題による変奏、劇的な要素もあり、デリケートでもあり、並みの変奏じゃない、一つの繋がったドラマのようで素晴らしい。
メヌエット、これも気高い雰囲気の魅力、trpの輝きが一際印象的。トリオのテーマはあまり雰囲気を変えず、木管のソロが中心。
終楽章、ユーモラスな仕掛けで有名、快活なテーマで、デイヴィスは切れ味と力感たっぷりに白熱させる。168小節で終わったと見せかけ、4小節休符を置いて、続きが始まり、272小節で本当の終結、さすがに間違って168小節で拍手する聴衆はいない^^v
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category: F.J.ハイドン

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コメント

聴きました

第89番第一楽章冒頭から「証城寺の狸囃子」のオンパレード・・・・ハイドンは前世が日本人だったのでしょうか??
激安ボックスの衝動買いで、Tafelmusik Baroque Orchestra - The Complete Sony Recordingsが届きました。ハイドン交響曲も47枚中7枚有りました。

LUTE #- | URL
2015/12/03 06:38 | edit

LUTEさん こんばんは

>Tafelmusik Baroque Orchestra - The Complete Sony Recordings

充実した内容でこれまたお徳ですねv
私もこの中のハイドンsymphoniesのBOXは持っています。
こちらは切れ味よく痛快な演奏で楽しめますね。

michael #xNtCea2Y | URL
2015/12/03 20:05 | edit

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