Micha クラシックとリュートの楽しみ

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D.R.デイヴィス:ハイドン交響曲No.45「告別」  

D.R.デイヴィスのハイドン交響曲全集、今日はシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒涛期)のCD17より、時間の都合でNo.45「告別」のみ、これも屈指の名曲です。古典派の短調交響曲は数は少なく、それゆえ特別な魅力を放ちます。
この曲の成立にまつわる逸話については省きます。

hay sym45
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、シュトゥットガルト室内O.

No.45 Fis-moll「告別」
嬰ヘ短調という珍しい調で書かれた作品、
第一楽章は主和音を下降する簡潔で力強い主題、この楽章は単一主題とも言われる、この下にバスとvaによる急速なリズムが刻まれ、2nd vnがシンコペーションで内声を重ね、引き付ける構成。展開部の始めはイ長調に転じ、展開部の終り108小節で初めて、第二主題とされるこの主題が登場、次へと繋ぐ、
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聴きどころを一層深くするのは次の再現部から終結にあたる部分で、転調の深みに引き込まれる。デイヴィスは速すぎない快速で、手堅くまとめる。
第二楽章、アダージョはイ長調で、疾風怒涛期の緩抒楽章らしい、不思議の森に誘うような静謐さが聴きどころ、主題に前打音が多用されるがデイヴィスは1つ1つ表情を変えるようなデリケートな表現がじつにいい。後半は一段と引き込む。
メヌエットは嬰ヘ長調、デイヴィスは意外に速いテンポにまとめる、トリオでのホルンが見事で美しい。
終楽章、まず嬰ヘ短調の急速なソナタ形式の前半は爽快、一旦終息して、イ長調のアダージョ、楽員が次々退場して楽器が減っていくが、音楽は美しいまま、というのが魅力、ここでシュトゥットガルトCO.の各奏者が美音を披露して終わる。
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category: F.J.ハイドン

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コメント

告別

楽団員が段々姿を消していくシーンは実際に見てみたいものです。映像では見たことが有りますが・・・
試しにターフェルムジーク・バロック・オーケストラの演奏を聴いてみましたが、出だしから快速演奏でした。allegro assaiだからこれもありかと思いましたが、落ち着いたD.R.デイヴィスのほうが好みです。
その時の気分によって聞き分けるのもいいかもしれませんね。

LUTE #- | URL
2015/12/04 16:32 | edit

LUTEさん こんばんは

テンポひとつとっても、急速に演奏することによって、得るものと、捨てるものがありますし、演奏家のポリシーによって、魅力をどのように引き出すか、大きく違って面白いですね。
「告別」は演奏例が多いだけに、じつに多様ですが^^デイヴィスは好みの演奏です。

michael #xNtCea2Y | URL
2015/12/04 18:56 | edit

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