Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

弦楽器:テンションの不思議  

手持ちの2つの11コースluteの弦長は66cmと67cmです、弦のゲージは同じのを張ってあるので、テンションは66cmのほうが僅かに緩いはず、しかし手にすると、弦を押えた感触だけで66cmのほうが張りが強く感じます?弾けば右手にも力を要するようです、ギターでも同様な経験はありました、いったい何故なのか?楽器の形状はかなり違う。m

まず66cmのほうは重量が1.02kgでこのサイズとしては重いほうだと思う、指板の黒壇が厚く(7㎜程)、ボウルもバランスを取った重さ、ただし響板は薄い、
11c 66
11c 66b11c toshi 02
ブリッジは楽器の縁に近く、6.5cmの位置にある、内部のブリッジから縁までの力木は垣根状で全体に強固な作り?、という特徴がある、振動系である弦や響板以外の"台座"部分ががっちりしているように思われる、重くて強固なエンクロージャのスピーカーみたいに音像がくっきりするタイプ・・のような印象?

もう一つの67cmの重量は0.88kgで普通くらいかと思う、
11c 67
11c 67b11c chikaraki
ボディはスリム型で、指板は薄かった、ブリッジは縁から7.5cmの位置、力木はズバリ修理時の写真があるが;シンプルな配置で、痕跡から初期状態と変わっているかも?弦の感触は幾分ヤワい感じで、楽器全体の"しなり"がそうさせるのか、ほんのりした鳴りで、右手もおのずとヤワい弾き方になる、箱の"鳴き"を利用したスピーカーのような印象か?最低音(⑪コース:C)はこの67cmのほうがゆったり深みが出ます。

PS.弦長が大幅に短い楽器(ソプラノサイズのリュート、マンドリンなど)がとても張りが強く感じるのは弦が短く、伸縮の余地が少ないからで、また別の話になります。

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ギターとリュートの両立期  

過去、ギターとリュート両方を弾いていた時期が結構ありました、時期を分けてどちらかに重点は置いていましたが。最後に手にしたクラシックギターは河野ギターでしたが、河野賢さん最後期の作だったと思います、
kono guitar
それまでの河野ギターとは一味違う、くっきり鋭敏な音で色香もあり、気に入っていたので、これも弾きたいと思い、一時期、右爪の形をこんなふうにしていました、
(お薦めはできません^^;)
yubi01.jpgyubi02.jpg
青線が爪のラインです、この頃、リュートはルネサンス、バロックとも*サム・インサイドで爪を掛けずに弾いていました、
thumb inside
(*Thumb inside:親指pが他の指の内側で、i,m,aは指先の小指寄りの側で弦を弾く)
一方、ギターは*サム・アウトサイドで、爪が掛かる角度で弾いていました;理想的ではないが、それぞれ結構狙いどおりに音が出た記憶です。
しかし、その後バロックリュートは技法的にサム・アウトサイドが良いとわかり、爪が掛かってしまうので、全部切って、リュートに専念することにしました。
thumb outsideギターの場合、もう少し親指を立てて爪を掛ける
(*Thumb outside:親指pが外に出て、i,m,aは指先の中央~やや親指寄りで弾く)

両楽器には基本的な音の出し方(パワー)や技法、音楽の性格に開きがあるので、個人的には両立は難しいと考えました。
河野ギターは即、引き取って下さる方がいました^^

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ローデドNGを半分に切る  

昨日の続きです、この7c.luteは弦長58.5cmですが、⑥、⑦コースを替えました。
120cmあるローデド・ナイルガットをちょうど真ん中で切り、⑥コースのユニゾン2本分にできましたv 事前に伸び度合を調べたところ、とどくと判明。
7c lute01
アラミド糸を繋いで、ペグを巻く前、繋ぎ目は指板上にあります、調弦を合わせると伸びてちょうどナットを越えます、越えるときにちょいと摘み上げればOK、
7c lute02
(ローデドNGは連結結びもしやすい)
糸倉内はほとんどアラミド糸なので、調弦のレスポンスも良く、一石二鳥!
20170610.jpg
短い楽器なので、ローデドNGの太さも具合良い、⑤コースはKFだが音質は繋がる感じ。
調弦対策は何とかなりそう、湿度も関係ないだろうし、冬の寒暖差の影響が少なければ最も具合良い弦と言えます。

PS.長さが足りない弦の連結はよくやりますが、以下の点に注意しています、
string.jpg
結ぶ作業で、bのあたりを手に持ち、aの端を引っ張ると部分的に張力がかかり、弦全体の伸びが不均一になり、振動不良の原因になりそうで、2本のラジペンを使って、aの付近だけを引っ張るようにしています、元からダメな弦は仕方ありませんが;

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ローデドNG & アラミド糸  

ローデドナイルガットは注文した内のあと1本が入荷せず、発送できないようで揃いません;m
20170531.jpg
ひとまず11c.luteの⑩、⑪コースだけ替えてみました、今までのKF弦はちょっと太すぎたけど、これはちょうど良い、柔らかいのでブリッジにも楽に結べるv
11c 01
パッと見、バロック絵画に出てくる弦みたい^^
Kunstalle.jpg
振動の様子も良好で、低音の鳴り方としても良い。ただ一つ難点は弦の伸縮が大きく、ペグの回転に対し調弦のレスポンスが低い、特に下げるとき、スッと下がらないです。⑩、⑪コースはナットとペグが近いので、まだいいですが、⑥~⑧コースあたりは難儀しそう;
ここは伸縮性のないKevlar line(アラミド繊維)で繋いで解決しようと思っています、伸びを見越して、ナットの手前から繋いでもよいかと思います。(⑥~⑧はKFでも良さそう;)
kevlar line
今まで使っていたアラミド糸(左)はケバい黄色で好きじゃなかったけど、やや落ち着いた黄色(中央)と黒(右)がありました、これなら少しは見栄えが良くなるかと?
弦が揃ったらやってみます。

いつもamazonさんから送ってもらうと、梱包過剰なことが多いです;今回もこれ1つ送るのにこの箱でした;
kev 03
一方、ドイツから弦を送ってもらうとこんな封筒です、
huto.jpg
内袋との間にヒダをつけた紙を緩衝材に挟んであります、さすが無駄がないですね。

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ローデドNG(一部)届く  

発売が中止となるのか?と心配していた、ローデド・ナイルガットですが、5月始めから生産開始、順次、注文者の所に届いているようです。ただ弦ショップでは注文した弦が入荷して全部揃ってから発送になるので、早い遅いはあるようです。師のところにはもう届いて、ヤンソンの13コースに張られていました、太さとサスティーンがちょうどよく、振動も良いとのことです、最も大事な"雰囲気"も良いようで^^v
意外なほど柔らかく、表面はサラっとしているので、ナットにへばり付かない、このへんは扱い易いですが、NGらしく非常に伸びるので、ペグの巻きしろが一杯になるとのこと、ここは工夫が必要。
2回に分けて注文した内の1回分だけ昨日届きました、今、中途半端な状態で^^;全部揃ってから張ります。パッケージは感じの良いコパーカラー、弦の計測だけしました。
ngl 01
ngl 02
NGL150と170をサンプルに、重さと長さを測り、ガット径に換算すると、このとおり、
ngl 03gut keisan
ngl sokutei
ほぼ正確です、実際の径は1.23 1.42㎜と82%ほどに細くなっています。弦長の短いリュートでは、「KF」はやや硬くて、扱い辛い部分があるので、このローデドNGは助かりそう。
ヴィウェラにこれを張った動画があり、ユニゾン低音で解かり易いです、
ngl 04
動画:Trying out New synthetic loaded bass strings from Aquila Corde
こんな感じですが、5, 6コースの雰囲気、良いですね、J.ダウランドもこれです^^v
早く残りが届いてほしい;

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category: リュート

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リュートの変形  

リュートの響板はひじょうに薄い、といつも書いていますが、1.5~2.0mmの間でしょうかね、位置によっても厚さが調整されているようで。そこに、多数の弦を張ります、バロックluteでは1本当りは緩いものの、総計で人の体重ほどのテンションになります;歴史的にはおそらく緩い設定だったと思いますが、どの程度が適正か?はっきりとはわかりません。
*奇士さんのブログに興味深い調査結果があります→「続 ホルバインのリュート」
しかし張力を最小限に押えたとしても、結果的には響板や楽器全体の変形はおきてきます。響板に限って言えば、このように、ブリッジを境に弾弦側が凹み、底部側がもち上がる、
outotu02.jpg
"これがリュートの形状"だ、と言えると思います;
*結果的に弦と響板が少し離れたほうが弾弦しやすいことにもなります。
また響板の補強に内側に力木が貼られていますが、
20120917.jpg
ブリッジの真裏は避けてあります、そうでないと鳴らない。
この変形にも限界点があると思うので、弦高の調整をしながら、演奏に支障ないところで止まってくれればいい、限界点に耐えられないほど華奢に作られた楽器は、鳴るんだけど、クラックが生じやすく厄介です。

この13c.luteはやや変形が目立つけど、このあたりで安定してくれるのでは?と思っています;弦高に関わる修理は2度行いました。
13c lute

こちらの11c.luteは古いですが、意外と響板の変形は少ないほうです、ただし全体的な変形で何度か修理はしました;
11c lute

ただ、この6c.luteは殆ど変形はなく、一直線です、弦数が少ないのもありますが、響板そのものも厚みがあるようなんです、
6c lute
鳴り方も他のluteとはやや性質が異なり、響孔が大きめで「ヘルムホルツの共鳴箱」の効果を活かしたような? 19世紀ギターを思わせる鳴り方です、
20130402190814a0e_20170527084804d5a.jpg
こういうのも歴史的に有りなのか?

PS.同じく響板にブリッジを貼りつけたギターでも僅かながら変形はするでしょう、
過去にA.トーレスのデッドコピーを見たとき、かなり変形していました、これには現代のギター弦は強すぎるのかもしれませんが。

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照明と弦  

過去に、演奏の最中に、休符の間を利用してさっと調弦をなおすギタリストを見ました、左手は押弦したまま、右手を糸巻きに持ってくる早技です。何故そんな必要があるのか、ナイロン弦が安定していないのか?かなり照明が明るかったので、たぶん熱のせいかと思います、電圧下げて、暗めでもよいと思うのですが・・
これまでのステージ照明の主流だったハロゲンランプは確かに熱射が強く、赤外線を多く放っています、透明なナイロン弦は赤外線が侵入し、光ファイバーみたいに内部で乱反射して、温まりやすいかも?しれません、ギター奏者は器用に調弦を直しているが、音楽と関係のない動作がそそくさと入ると、手際良い仕事ぶりだけ見るようで、音楽の気分を削がれます;この技はガット弦しか無かった時代、必須だったとも聞きます、歯車式糸巻きに限った事でペグ楽器では出来ません;また冷房を客席にちょうどよく設定すると、出演者には相当暑い、というバランスになるそうで、ステージに立つ人の宿命か;
*ハロゲンランプは紫外線も多いそうで、長く当てると太陽光と同じく、着色物は色褪せするそうです。

幸い、自分はまともな照明の場所で弾かないし^^;あったとしても極力暗くしてもらいます;
最近、ステージ照明もLED化が進みつつある、と聞きますが、どの程度かはわかりません、
LED l
LEDスポット
しかしLEDにすると赤外線も紫外線もほとんど出さず、熱射もないので、人は快適だし、弦楽器のピッチも安定しそうです。
LED s
LED導入のホール(通常色の照明)

ギターやリュートに使う弦も種類によって、周囲の影響の受け具合が違います。
ナイロン弦が温度による影響が一番大きく、温度が低いとピッチが下がり、高いと逆です、変化幅が大きく、時間的にも変化が早い、ナイルガットも温度の影響があるが、変化幅はやや小さい、ただし細い弦と太い弦で狂い方が違う、なお、巻弦は影響が少ない。ガット弦は温度変化よりも湿度変化の影響が大きい、早い時間から演奏会場に持ち込み、そこの空調(湿度)に十分慣らす必要があるでしょう。KF(フロロカーボン)弦は、意外に温度による変化幅が小さく、低音に張る太いのは、安定すれば殆ど調弦要らずで助かる、もちろん湿度は関係なし。
1つの楽器に狂い方の違う弦をごちゃ混ぜに張ると大変です;混ぜるとしても、1、2本だけにしたいです。
6c lute
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ロゼッタ ウォッチングⅡ  

リュートの飾りを施した響孔をローズ、又はロゼッタ(rosette)と言いますが、これも手にする楽しみの一つです。
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現在作られる図柄は歴史的楽器のコピーが多いけど、製作家のオリジナルもあるようです。
rose07.jpgrose07b_20170521094150618.jpg
右は歴史的オリジナル
画像検索するとじつに様々見られて飽きません^^
画像→lute rosette
作業は響板に下図を貼りつけ、先細のカッターナイフ、平刃のノミや彫刻刀、いろいろ使い分けて彫っていくようですが、
rose00a.jpgrose00b.jpg
必ず中心部から始めるらしいです、近頃は切り抜き部分をレーザーカッターで行う製作家もあるようですが、
下は最も手の込んだクラスの例です、
rose03.jpgrose05.jpg
これを彫る手間賃だけで、ウクレレ1個分くらい軽く行きそうです^^;
大型の楽器になると、トリプルにするものがあります。
rose04.jpg
これらの図柄しだいで、開口面積が変わるので、鳴り方にも影響するはずです。
また、バロックギターなどではパーチメントで別に作った飾りを内側に貼る例が多いです、
rose pa
これは立体に作られたタイプで、マチ針の頭みたいなのは「薔薇の朝露」かな?
こういうの一つくらい欲しいですね(弾けなくても^^;)
パーチメント製作家のサイト→Elena Dal Cortivo

彫り仕事は精巧なほど良いですが、結構大まかに仕上げてある楽器もあります;手持ちの楽器では松尾さん、オッティガーさんなどは完璧です。(ヤンソン氏のも良かった)
matuo 7c
matuo 7c.lute
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category: リュート

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リュートの鳴らし方、様々  

一言にリュートといっても、時代やお国柄によって趣味趣向が変わってくる。m
まず手持ちの6コース(alto)luteは④c.からoctave調弦にしているが、明るい響きになり、フランチェスコ・ダ・ミラノなどルネサンス期イタリアの作品に対応する。
6c lute
7コースluteのほうは⑥c.までユニゾン、⑦c.のoct.弦も控え目に鳴るようにして、内向的な響きに揃えた:画像

ピッチニーニなど初期バロックのイタリア作品も多コース楽器の高音弦からバス弦まで駆使して鳴らす、華々しい作品が多い。
一方、フランスのバロックluteになると、ルネ・メサンジョーが11コースでd-mollの調弦、いわゆるバロックlute調弦を確立し、ゴーティエ一族らが続き、パリ楽派とも言われる、幽玄で内向的な趣きのリュート音楽が栄えた、①c.をまったく使わず、中低音のみで渋く和音を聴かせるような曲もある。
下の11c.luteは⑥c.の万鮪が不調だったので、KF101Aに張り替え、具合よくなった。あとはナイルガットと*万鮪で構成、
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*「万鮪」:呉羽の大型魚用フロロカーボン(KF)釣糸

後期バロック期でお馴染みシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスはバロックluteを集大成する位置で、イタリアで学んだ時期もあり、作品はフランス、イタリアの趣味を併せ持ち、自国ドイツの趣味もあるだろう、よってヴァイスには幽玄さに加え力感と輝かしさも出る楽器が欲しい、ここで、バスライダー式の13c.luteとジャーマンTheorboの選択がでてくる、
両者13コースで調弦はまったく同じ、
13c lute
バスライダーは指板部より8cm長い
gt 02
写真のジャーマンTheorboでは指板内の⑧c.までが弦長70cm、指板外の⑨c.からが弦長96cmと突然長くなり、当然響きが変わる、特にoct.弦が極端に細長くなるのが大きな要因かと--。
しかし、実際に曲を弾くと、この差は不思議と気にならない。この楽器は⑥、⑨c.にちょうど良い万鮪がなかったので、サバレスのKF弦に替えてやっと整った;
バスライダー式の13c.luteが11c.luteからの改造型であるのに対し、ジャーマンTheorboは完成型かもしれないが、バスライダー式の短い低音弦の響きもわるくない。

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category: リュート

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KF弦(Savarez) を張る  

長くリュートをやっていて、始めの頃はギター弦と同じ作りのナイロン弦と巻弦しかなかった、それが普通だと思い、巻弦がボケてくると張り替えたりしていた。m
その後、J.M.モレーノ、パウル・ベイエルなどガット弦を用い、その特徴を捉えた録音が出るようになって、ふくよかで深々とした低音に魅力を感じた。
j m mo weiss
動画:S.L.Weiss - Fantasia in c minor(Jose Miguel Moreno)
そして近年、N.ノースがKF弦を用いて録音、
N N weiss sar
動画:S.L.Weiss -Sarabande from Partita in G minor(N.North)
リュートのバス弦がオクターヴにしてあるのは、太い弦はもっぱら低音成分を担い、オクターヴ弦が倍音をのせて音のラインを明確にするという役割分担だと実感した。
SPで言うと、巻弦はフルレンジ的鳴り方で、ガットやKF弦はウーファー的だ、ウォームで力感のある低音が短く鳴る。
004e.jpg
"低音成分"のイメージ
以下、そんな鳴り方が好み、という前提の話になる・・

昨日届いたSavarezのKF弦(フロロカーボン)だが、いずれも⑤コース以下の低音に使うものばかり。パッケージから出すと、Φ0.74㎜あたりの細いのは無色半透明で呉羽のシーガーエースそっくり、Φ0.95㎜になるとやや黄色の半透明で、万鮪かキルシュナーのガット弦みたい、
kf74a.jpgkf95a.jpg
Φ1.01㎜以上になると黄色で、研磨によるツヤ無し状態、太いのはまさにガット風の外見。
kf 108akeiryo KF
まず弦の重さと長さを計測した、いずれもフロロカーボンの比重と確認。製品番は実径に基くもので、* KF095A=Φ0.95㎜ガット換算Φ1.12㎜のように選定する必要がある。
原材料は日本製だそうで、質的には呉羽のシーガー、万鮪と同じと言える、混合で張っても区別つかない。無研磨の細い弦は原材料の良い部分を使っているようだし、研磨弦も特に振動状態に問題はない。さらにゲージのラインアップが細かいので適切なものが選べるのが利点だ。
参考:music-strings onlineshop
ガットやKFを活かすも殺すも楽器の性質しだいで、張るならこれらの弦の特性を音に変換できる楽器だ。手元の楽器ではM.オッティガーの13コースと11コース、もう一つ英国製11コース、松尾7コース、の4つで好ましい結果が出る。
今回特に気に入ったのが、13コースluteの⑪コース"C"に張ったKF160Aだ、万鮪よりさらにソフトで深い感じが良い、これはちょっと材質が違うかも?
m o 13clute
001c_201705071252076db.jpg
*太い弦はブリッジやペグに巻く部分を細く削ると巻きやすい
7c.luteの⑤コースもKF095Aに替えてみた、⑥コースは万鮪だが質感は同じ、
ma 7c lute
振動が良く、ふくよかな低音ユニゾンにハマる^^vヴィウェラもこの鳴り方は合うだろう。

PS.以前から万鮪のラインナップが釣糸としてはやけに細かく揃っていると思ったが、
manyu_20170507232528d75.jpg
manyu03.jpg
KFはハープ、ギター、ウクレレ、リュートなどの弦、さらにテニスラケットほか原材料として多方面の需要が関係しているかもしれない?

ご覧いただき、ありがとうございました。

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