Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

「かに星雲」を5つの望遠鏡で撮影  

1054年におうし座の方向で起こった超新星爆発の残骸、「かに星雲」は6500光年という近い距離にあることから、超新星爆発や残された中性子星など、貴重な研究材料でもある。m
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かに星雲:M1(すばる望遠鏡撮影)
中国、日本、アメリカ原住民らがこの超新星の記録を残しており、今の「かに星雲」であることをE.ハッブルらが確認した。期間を置いた写真撮影で星雲は膨張していることがわかり、1100km/sで今も拡がっている。中心には1秒間に約30回転する中性子星(パルサー)があり、「かにパルサー」とも呼ばれる、
ケンブリッジ大学の高速撮影動画(Wikipedia)
パルサーは電波からガンマ線まであらゆる電磁波を放っており、周囲の星雲を照らしている、中心のパルサーからはガス雲のリングが放たれ、光の約半分の速度で拡がっていく、
201605011a.jpg
この画像の内側のリングで約1光年のスケールだが、これが数週間おきの観測で拡がる様子がわかる、凄まじい変化が動画で捉えられている、
NASAの動画(日本語訳) 1:28~

今月公開された、NASAによる動画では、カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)が電波、衛星「スピッツァー」が赤外線、ハッブル宇宙望遠鏡が可視光線、衛星「XMM-Newton」が紫外線、衛星「チャンドラ」がX線、という、電波(低エネルギー)からX線(高エネルギー)の5段階の電磁波で撮影し、合成されている。
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動画:Composite View of the Crab Nebula
【赤:電波/黄:赤外線/緑:可視光線/青:紫外線/紫:X線】
高エネルギーの紫外線、X線の画像では、可視光では見えなかった、パルサーに関わる部分が鮮明になってくる。

また、パルサーはあまりに重力が強く、一度は飛び散った物質を再び引き寄せ、やがて第二の惑星系(重金属が多い"パルサー惑星")を形成するらしい。
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パルサー惑星系円盤:想像図

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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今村泰典:S.L.ヴァイス ソナタ集 vol.2 (2008)  

昨日の続きになりますが、
抜群のテクニックで聴かせる今村泰典氏のシルヴィウス・レオポルト・ヴァイス、昨日取り上げた録音は1994年、CAPRICCIOレーベルだったが、その続編は間を置いて、clavesレーベルからvol.1とvol.2が出ている、手持ちのvol.2を聴く、録音は2008年、
Weiss Sonaten2_Imamura
imamura weiss
最初はロンドン写本にある、99と番号の付いた、ニ長調のソナタで本来Allemandeで始まるが、今村氏はロンドン写本の後ろにあるPreludeと充実したCapriccioを頭に付けている、これも難度は高いがギャラントな趣きで聴き応え十分、各楽章も長い、Couranteがじつに鮮やか、次のAngloiseが新鮮だ、リズムを際立たせるバスが今村氏の歯切れ良い演奏で引き立つ。
最後は単独でも演奏されるPassagalleで閉じる。
次はロンドン写本より、ハ長調のPreludeとFugue
weiss pre c
weiss fuga c
バスラインの忙しいフーガだが、ちょうど同演奏の動画があった、このとおり^^v
weiss y t
動画:Fugue in C Major / Silvius Leopold Weiss
快速で鮮やかに決まる(ヘンデルの鍵盤曲のようだ?)。
最後はドレスデン本の49ページと記されたト短調のソナタ、情緒深い傑作だが始まりはAllemande、そこで今村氏はロンドン写本のお馴染み、このPreludeを頭に持ってきている、
weiss pre g
終曲のPrestoは最も難度の高い部類で聴き応え十分の作品。

PS.当録音の使用楽器はアメリカの製作家、Cezar Mateusによる14コースのジャーマンテオルボで、Mateusの楽器も高評価のようだ。
imamura gt
製作家のサイトにこのレコーディングの件も紹介されている、
製作家サイト:Cezar Mateus Luthier

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート作品

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今村泰典:S.L.ヴァイス Lute ソナタ集  

バロックluteというのは、⑥コースから下のバス弦は音階になっていて、開放弦なので、弾いたら鳴りっぱなしである、(このぶっきら棒さが、"らしさ"でもあるが^^;)m
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減衰の早いガット弦は放っておいてもよい部分もあるが、和音外となってしまう音など必要に応じて止めないといけない、スタッカートにしたい場合もある、この点わりと大まかな奏者もいれば、消音動作も綿密な運指のようにきちんと行う人もいる。右手、左手の使える指や手の平を駆使して止める方法は様々ある。
今日は1994年録音の今村泰典氏(Lute)による、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスのかなり難度の高い作品を聴く。
weiss imamura
レーベル:CAPRICCIO
weiss imamura02
今村氏はじつにハイテクニックの持ち主で、ヴァイスにしても、バッハにしても、鍵盤で演奏するかのように完璧なコントロールで、バス旋律もよく整っている。
最初のハ長調ソナタの頭にOuverture(フランス序曲)があり、このアレグロ部分はヴァイスの書いた最も高度なフーガだが、
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アレグロの開始部分
ここは今村氏のテクニックが効いて、緻密に内容が聴ける。
トラック⑧には例のニ短調のフーガが入っているが、これはお手のもの、当盤と同じ動画があった、これも前半にプレリュードを付けている、
imamura weiss
動画:Silvius Leopold Weiss - Prelude and Fugue in D Minor
ヴァイスはソナタの最後に置く急楽章にけっこう長く充実した(難しい;)曲を書いているが、ハ長調のPresto(トラック⑥)、またイ長調のPresto(トラック⑭)など、今村氏は可能な最速のテンポを取りながら、各声部を綿密に整えて聴かせる。
しかし、バロックluteは響きの重なりが魅力の楽器でもあるので、どこを響かせ、どこを止めるか、適切な対応が必要だ;

PS.今村氏が当録音に用いたのは、ウンシージャ・モレーノ(スペイン)作、13c.バロックlute、ウンシージャの楽器はひじょうによく鳴るので知られていて、バス旋律も豊かに聴こえるが、響板がかなり薄いそうで、耐久性では心配なところがあった、マティアス・デュルビー(フランス)の楽器も同傾向だったが、よく鳴るリュートはリスクも大きいようだ。
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category: リュート作品

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カッシーニ:環の内側から土星を撮影  

1997年に打上げられ、土星の周回軌道に入り、土星や衛星に多くの新発見と貴重なデータをもたらした、探査機「カッシーニ」は土星のほか、タイタンやエンケラドゥスの詳しい探査成果やイアペトゥスなど各衛星の個性的な姿には惹かれた。
その「カッシーニ」が最終ミッションに入った。m
1 Cassini
土星と環の間を22回潜り抜けて、接近撮影する予定、4月26日に行われた1回目の撮影動画が公開された。
2 dosei N
動画:NASA:Cassini's First Fantastic Dive Past Saturn
視野が回転するのは姿勢制御でパラボラアンテナを盾としながら進むためだそうだ。
動画の始まりは北極の嵐の目からで、緯度を南下していく、環の内側に入り、かなり接近するように見えるが、土星の雲最上層に最も接近して6700km(ほぼ地球の半径)だそうだ;
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画像チームの佐柳邦男氏は「六角形の外側の境界や極域の渦の中心である台風の目の壁に、シャープな端が多く見られることに驚きました。異なる緯度において(縞の)端同士が混ざることがないのは、何かのメカニズムが働いているのでしょう」と語っている(情報:AstroArts)、確かに台風の目のくっきり穴が空いた様子は目をひく、土星の風速は最も強い偏東風で1800km/hだそうだ。
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この後の撮影もセッティングをいろいろ変えて行うらしい、画像の公開が楽しみ。

PS.こちらの動画は北極の六角形の嵐のメカニズムについて説明を入れている。
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動画:The Huge Hexagon-Shaped Storm on Saturn (The New York Times)

ご覧いただき、ありがとうございました。
5 saturn02L

category: 宇宙・天体

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次にやる曲  

このLPはナイジェル・ノースのデビュー盤で、過去に持っていたのを失い、3年前の正月、立ち寄った中古ショップで再度見つけた縁起物です^^
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オワゾリール 英国盤
north visee 02
1978年の録音だがひじょうに良好、ノース24歳くらいかな、この頃からひじょうに完成度高い名演でした。しかも、テオルボ、バロックguitar、バロックluteを持ち替えてロベール・ド・ヴィゼの作品だけ集めた凝ったアルバム、先々の活躍に期待させた人でした。2面にはバロックluteの嬰ヘ短調組曲と「ムートン氏に捧ぐトンボー」が入り、録音はガット弦のようで、今聴いても理想の演奏です。

そんなわけで?次に取り組みたいと思っていたのがヴィゼの作品、Saizenay本のP.199にある、11コースlute用の作品で、ニ短調の組曲にしました。
visee_201705101112248be.jpg
この曲は知る限り誰も録音していない?ヴィゼはパリ楽派とはちょっと離れた、ヴェルサイユ楽派でどの曲も旋律線が優美で楽しみです。
これと並行して、S.L.ヴァイスのニ短調のフーガも練習することに、
weiss fuga d
リュートには数少ない貴重なフーガ作品です、11コース、13コースlute、フル活用、また時間をかけてじっくりやりたいです^^

参考動画
weiss fuga
R.キルヒホーフのリュートで、ヴァイスのフーガd-moll
動画:Weiss, Sylvius Leopold - Fuga in D min

ほかに興味深いところで、チェンバロによる演奏もある、これは前半にプレリュードがつく、
動画:Weiss - Prelude and Fuga

ついでに、お馴染みのファンタジーc-moll(ラウテンヴェルク使用)
動画:Sylvius Leopold Weiss: Fantasia e Fuga
鍵盤ではゴージャスになりますね^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 演奏について

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リュートの鳴らし方、様々  

一言にリュートといっても、時代やお国柄によって趣味趣向が変わってくる。m
まず手持ちの6コース(alto)luteは④c.からoctave調弦にしているが、明るい響きになり、フランチェスコ・ダ・ミラノなどルネサンス期イタリアの作品に対応する。
6c lute
7コースluteのほうは⑥c.までユニゾン、⑦c.のoct.弦も控え目に鳴るようにして、内向的な響きに揃えた:画像

ピッチニーニなど初期バロックのイタリア作品も多コース楽器の高音弦からバス弦まで駆使して鳴らす、華々しい作品が多い。
一方、フランスのバロックluteになると、ルネ・メサンジョーが11コースでd-mollの調弦、いわゆるバロックlute調弦を確立し、ゴーティエ一族らが続き、パリ楽派とも言われる、幽玄で内向的な趣きのリュート音楽が栄えた、①c.をまったく使わず、中低音のみで渋く和音を聴かせるような曲もある。
下の11c.luteは⑥c.の万鮪が不調だったので、KF101Aに張り替え、具合よくなった。あとはナイルガットと*万鮪で構成、
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*「万鮪」:呉羽の大型魚用フロロカーボン(KF)釣糸

後期バロック期でお馴染みシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスはバロックluteを集大成する位置で、イタリアで学んだ時期もあり、作品はフランス、イタリアの趣味を併せ持ち、自国ドイツの趣味もあるだろう、よってヴァイスには幽玄さに加え力感と輝かしさも出る楽器が欲しい、ここで、バスライダー式の13c.luteとジャーマンTheorboの選択がでてくる、
両者13コースで調弦はまったく同じ、
13c lute
バスライダーは指板部より8cm長い
gt 02
写真のジャーマンTheorboでは指板内の⑧c.までが弦長70cm、指板外の⑨c.からが弦長96cmと突然長くなり、当然響きが変わる、特にoct.弦が極端に細長くなるのが大きな要因かと--。
しかし、実際に曲を弾くと、この差は不思議と気にならない。この楽器は⑥、⑨c.にちょうど良い万鮪がなかったので、サバレスのKF弦に替えてやっと整った;
バスライダー式の13c.luteが11c.luteからの改造型であるのに対し、ジャーマンTheorboは完成型かもしれないが、バスライダー式の短い低音弦の響きもわるくない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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ダイエット、その後;  

今日はしょうもない話です;
3月にいくつかある衣類のウエストがきつくなったのに気付き、あれから糖分を控え、もっぱらカロリーゼロ甘味料です、アマチャヅル茶は飽きない味で気に入りました。
20170314b.jpgbrite.jpgamachazuru02_201705081040091ce.jpgxylitol.jpg
また野菜を多く取り、夕食には刻みキャベツを必ずお皿一杯(胃腸の調子も良くなる^^)。

体重がチョットだけ減ったようで(変動の範囲かもしれない^^;)
ウエストも思ったほどきつくはなくなった気がする?
west02_201705081041400a8.jpg
この調子でなんとか、元に近づけたいです。

少し余裕めの綿パンを買ってしまったのですが、ちょっと緩すぎでした;
こんなときは、このように少しつまみ上げて縫いつけます、
waist.jpgwaist2.jpg
前後4か所くらい、2cm程度の調整はできます。
目立たないし、ベルトを通せば見えない^^またフトったら、糸を外すだけ;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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KF弦(Savarez) を張る  

長くリュートをやっていて、始めの頃はギター弦と同じ作りのナイロン弦と巻弦しかなかった、それが普通だと思い、巻弦がボケてくると張り替えたりしていた。m
その後、J.M.モレーノ、パウル・ベイエルなどガット弦を用い、その特徴を捉えた録音が出るようになって、ふくよかで深々とした低音に魅力を感じた。
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動画:S.L.Weiss - Fantasia in c minor(Jose Miguel Moreno)
そして近年、N.ノースがKF弦を用いて録音、
N N weiss sar
動画:S.L.Weiss -Sarabande from Partita in G minor(N.North)
リュートのバス弦がオクターヴにしてあるのは、太い弦はもっぱら低音成分を担い、オクターヴ弦が倍音をのせて音のラインを明確にするという役割分担だと実感した。
SPで言うと、巻弦はフルレンジ的鳴り方で、ガットやKF弦はウーファー的だ、ウォームで力感のある低音が短く鳴る。
004e.jpg
"低音成分"のイメージ
以下、そんな鳴り方が好み、という前提の話になる・・

昨日届いたSavarezのKF弦(フロロカーボン)だが、いずれも⑤コース以下の低音に使うものばかり。パッケージから出すと、Φ0.74㎜あたりの細いのは無色半透明で呉羽のシーガーエースそっくり、Φ0.95㎜になるとやや黄色の半透明で、万鮪かキルシュナーのガット弦みたい、
kf74a.jpgkf95a.jpg
Φ1.01㎜以上になると黄色で、研磨によるツヤ無し状態、太いのはまさにガット風の外見。
kf 108akeiryo KF
まず弦の重さと長さを計測した、いずれもフロロカーボンの比重と確認。製品番は実径に基くもので、* KF095A=Φ0.95㎜ガット換算Φ1.12㎜のように選定する必要がある。
原材料は日本製だそうで、質的には呉羽のシーガー、万鮪と同じと言える、混合で張っても区別つかない。無研磨の細い弦は原材料の良い部分を使っているようだし、研磨弦も特に振動状態に問題はない。さらにゲージのラインアップが細かいので適切なものが選べるのが利点だ。
参考:music-strings onlineshop
ガットやKFを活かすも殺すも楽器の性質しだいで、張るならこれらの弦の特性を音に変換できる楽器だ。手元の楽器ではM.オッティガーの13コースと11コース、もう一つ英国製11コース、松尾7コース、の4つで好ましい結果が出る。
今回特に気に入ったのが、13コースluteの⑪コース"C"に張ったKF160Aだ、万鮪よりさらにソフトで深い感じが良い、これはちょっと材質が違うかも?
m o 13clute
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*太い弦はブリッジやペグに巻く部分を細く削ると巻きやすい
7c.luteの⑤コースもKF095Aに替えてみた、⑥コースは万鮪だが質感は同じ、
ma 7c lute
振動が良く、ふくよかな低音ユニゾンにハマる^^vヴィウェラもこの鳴り方は合うだろう。

PS.以前から万鮪のラインナップが釣糸としてはやけに細かく揃っていると思ったが、
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KFはハープ、ギター、ウクレレ、リュートなどの弦、さらにテニスラケットほか原材料として多方面の需要が関係しているかもしれない?

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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雑草だらけの花壇  

昨日はちょっと暑かったです。
日頃、家の前の花壇やプランターは手入れをサボり、雑草だらけですが、この2つだけは毎年咲きます;せっかくだから写真を、
hiruzaki.jpg
昼咲き月見草

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ビオラ
あと、ヤグルマギクあたり植えたいな^^

さて、リュート用のサバレス KF弦が届いたので、今日は何本か張り替え、明日詳しく書く予定です。
sava kf

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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そう考えるしかない!?  

科学の不思議については非常に興味があるが、本当に解からないことだらけ;;m

I.ニュートンが重力の法則を導き出し、A.アインシュタインは重力を時空の歪みという別の見方に置き換えられることを解き明かしたが、何故、質量が重力を生みだすのかわからない、引き合う力にも、それを伝える役割をもった粒子があり、重力もグラビトンという仮説の粒子が考えられている、また重力の伝播速度は光と同じとされる。

量子力学が示す事も日常の常識や古典力学では信じがたいけど、実験や観測結果から、そう考えるしかない世界だ、人間サイズの世界では空間的位置や時間の進みは明確だが、量子サイズの世界はこれらが不確定で曖昧とされる。原子核を周る電子も周囲のどこか一か所にあるのではなく、確率的に同時存在し「様々な状態が重なりあっている」とされる、人が観測すると、どこか一か所に粒子として現れる。
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電子の存在イメージ
2本のスリット実験:電子や光子は確かに粒子だが、2本のスリットに向け、1個ずつ発射すると、1個が両方を通ったかのような干渉縞が現れる、本当に1個の電子が両方を通るのか?
001b_20170505153309e86.jpgDoubleslitexperiment.jpg
*電子は1個ずつ発射する
一つの説に、粒子は周囲に波紋を纏っていてそれが粒子の行き先に影響する、というのがある。スリットの角に近づくと、波の当り具合で、すり抜けた後の方向が変わり、それで波の干渉が起きたような何本かの縞がスクリーンに現れるという、
hamon 2
粒子と取り巻く波
しかし、スリットの両脇に検知器を置くと、この干渉は消えてしまい、2本の筋だけになるそうだ、観測行為が何らかの影響を与え、波が消えてしまうのだろうか?
観測して結果が決まる:量子のふるまいを人の目サイズに拡大しようと考えられた思考実験が「シュレディンガーの猫」であり、箱内の猫の生死は人が箱を開けたときに決まることに?
(放射性物質ラジウムがα粒子を出すと検知器がハンマーを落とし、毒ガスの瓶が割れる、量子サイズの出来事を人間サイズに直結させる---)
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(資料:Wikipedia)
開ける前までは「生と死の状態が重なりあっている」という理屈だが、実際は猫は時間が経つほど死んでいる確率が高いだけで;肝心の状態が重なりあった様子は見られない。
量子もつれ(quantum entanglement):1つの粒子を分裂させたペアは量子もつれ関係にあり、このペアはスピンの方向など、互いに必ず逆の状態を示す、この関係は近くにあっても何万km離れていても相方のように保たれ、手元の粒子を人為的に「右」にしたとすると、もう1つの粒子は瞬時に「左」になるという、光より速く伝わることは実験で確かめられている。
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光より速い遠隔作用はないとされてきたが、距離に関係なく同時だそうで、一対の関係が保たれる。しかし情報が光速を超えて移動した、ということでもないらしい(よって相対性理論も正しい)、この粒子のペアには空間を超えた繋がりがあるのか?
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ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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